
取扱鋼材
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SUS416
SUS416とは、マルテンサイト系ステンレスで耐食性は一般の焼入鋼よりは優秀ですが、オーステナイト系ステンレス、フェライト系ステンレスおよび析出硬化系ステンレスよりは炭素(C)含有量が高いため劣ります。 13クロムの基準型で、焼入れ後の硬さが高い材料です。炭素の割合が高く、錆が出やすいためにイメージとしては鉄寄りのステンレス鋼といった材料です。 S、Pの添加により13Cr鋼の被削性を向上したものです。ただし、耐食性は基準型より劣ります。
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- 用途
- ボルト、ナット、気化器部品、バルブ、複写機のシャフト
- 代表成分
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ステンレス鋼は炭素鋼のように、熱処理によって硬化するものは少なく、析出硬化系と中~高炭素クロム系ステンレス鋼に限られています。 このSUS416をはじめとしたマルテンサイト系ステンレス鋼は、ステンレス鋼でありながら炭素含有率を高めているため、炭素鋼同様に焼入焼戻処理により非常に硬化させることができます。 高S快削ステンレス鋼として冷間 加工されたものは、もっとも削りやすいが、焼なまし状態であると、延性が大きくなって、削りにくくなります。
SUS416 C Si Mn P S Cr 成分値 0.15以下 1.00以下 1.25以下 0.060以下 0.015以下 12.00~14.00 - 機械的性質
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耐摩耗性、耐熱性の用途に向いています。 耐磨耗用途のステンレス鋼として最適の鋼種で、焼戻抵抗が高く耐熱用用途にも使用可能です 機械的・物理的な方向性が少ないのが特徴です。組織変態による効果のため、圧延で硬化させるオーステナイト系ばね材と比較して機械的・物理的な方向性が少なくなります。また、マルテンサイト系ステンレス鋼のため、厚さや幅の節約が出来ます。 SUS420J1に比べ耐食性は劣る。被削性がステンレス鋼中最良の鋼種です。
耐力 N/mm2 引張強さ N/mm2 伸び % 硬さ(HB) 345以下 540以下 17 159以下 - 加工性・特性
- SUS416は被削性がステンレス鋼中最良の鋼種とも言われており、自動盤での使用で好まれております。 高S快削ステンレス鋼として冷間 加工されたものは、もっとも削りやすいが、焼なまし状態であると、延性が大きくなって、削りにくくなります。 圧延と熱処理により、炭化物粒径を細かくコントロールすることで、焼入れ性や耐摩耗性、そして刃付け加工性に優れた材料です。
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